市場の見解

ここに記されているのは結論ではなく、不確実性の中で継続的に形成されていく判断の痕跡です。

政策と業績の間

国家政策テーマ、資金の流れ、そして業績見通しのあいだにある関係についての私の観察を記録したものです。

2026年1月6日

宮崎:レアメタル、原子力といった「国家政策相場」の下でも、業績相場は継続している♪

おはようございます、こんにちは、こんばんは。

高市首相は、G20および国会での党首討論において一貫して
「我々(日本)はこれまで、建設的かつ開かれた姿勢で近隣諸国と対話してきた」
と述べています。

しかし、それに対して相手国の報道官は
「とにかく日本は誠意を示すべきだ」
と応じました。

このやり取りを見て、私は久しく耳にすることのなかった、
本来であれば昭和の時代に消えているはずの言葉――
「ごね得」という表現を思い出しました。

〈日中外交問題よりも、私がより気にしているのはAIバブルへの懸念〉

近隣国が自国民に対し訪日を控えるよう呼びかけていることから、日本の観光業への影響を懸念する声も出ています。一方で、「影響はそれほど大きくないのではないか」という見方も少なくありません。

その理由の一つとして、日本の訪日旅行の多くは、実際には近隣国の業者が主導し、自国の旅行者向けにパッケージ化されたサービスとして提供されている点が挙げられます。

また、もともと観光客が非常に多い地域では、長年オーバーツーリズムに悩まされてきた背景もあり、移動制限をむしろ歓迎する声すら見られます。

その影響を受け、ハイテク株を中心とした相場は不安定な動きを続けており、日本市場も明確にその影響を受けています。投資家心理としては、AIや半導体関連株に対する慎重姿勢が強まり、売買の難易度が高まっている状況です。

このように、近隣国との関係が一定の影響を及ぼす可能性はあるものの、現時点で米国市場においてより強く意識されているのは、AI分野への過剰投資に対する懸念です。

では、12月相場を目前に控えた今、いったいどのような銘柄に資金が向かっているのでしょうか。今回は、私が注目している国家政策テーマと、業績見通しが改善している銘柄を中心に整理してみたいと思います。

TESTIMONIAL

〈国家政策テーマ+業績期待銘柄の人気は依然として継続〉

これまでブログでも繰り返し触れてきた、高市早苗首相に関連するレアメタル、レアアース関連銘柄は、足元でも高い関心を集めています。

中国がレアアースの輸出規制を強化し始めたことを受け、アサカ理研〈5724〉は個人投資家の資金流入を背景に急伸しました。

いわゆる「都市鉱山」と呼ばれるRinet Japan Group〈3556〉(パソコンや小型家電を回収し、貴金属を抽出)も、チャート上は徐々に強含みへと転じています。

同様の文脈から、エンビプロ・ホールディングス〈5698〉も引き続き注目しておきたい銘柄です。

また、現時点で過熱感が目立たない古河機械金属〈5715〉、そしてレアメタルと原子力の両テーマを併せ持つ大平洋金属〈5541〉、日本冶金工業〈5480〉については、バリュエーション面での割安感が意識されやすく、今後の資金動向を丁寧に見守りたいと考えています。

原子力関連セクターも、今週は市場の関心を集めました。背景には、11月25日に日本政府が核融合発電の研究開発を加速させるため、1,000億円を超える資金投入を発表したことがあります。この発表をきっかけに、関連銘柄の相場は再び活性化しました。

代表的な銘柄である三菱重工業〈7011〉には買いが入り、助川電気工業〈7711〉は急伸する展開となりました。

いわゆる出遅れ銘柄という観点から注目しているのは、以下の企業です。

・原子力設備向け部品を手がける 日本歯車工業〈6356〉

・大阪大学発ベンチャーで、レーザー核融合商用炉技術を開発するEx-Fusionと技術提携している JTEC Corporation〈3446〉

・「慣性核融合発電システム」への応用が期待されるレーザー用YAGセラミックスを製造する 神島化学工業〈4026〉

テクニカル面から見ても、これらの銘柄はいずれも、今後の値動きを継続的に観察していきたい段階にあります。

〈年末相場におけるIPOテーマと業績成長株〉

最後に、個人的な観察として触れておきます。

海外投資家が徐々にクリスマス休暇に入る時期を迎える中、年末の日本市場では、IPO関連テーマが繰り返し意識される可能性があります。

その中で、私は業績の成長性と事業拡張の余地を併せ持つコンサルティング系企業に注目しています。

具体的には、Infcurion〈438A〉、Movin Strategic Career〈421A〉については、今後も継続して動向を追っていく考えです。

結局のところ、株式投資の本質は、最終的には業績に立ち返るものだと考えています。

今回は、ここまでの記録とします。以上は、あくまで現時点における市場環境についての私自身の観察と整理にすぎません。

皆さまの取引が順調であることを願っています。

—— 宮崎

相場リズムの記録

本稿は、年末相場における指数構造や市場リズム、そして感情の振れ幅のあいだに生じている変化を整理した記録です。

宮崎|12月相場、喜びと不安が交錯する展開はなお続く

日経平均株価は、1日に950円の大幅下落となった後、3日に561円反発。12月相場の入り口から、値動きの荒い展開となりました。さらに4日には1,163円上昇し、指数は再び51,000円台を回復。日足ベースでは25日移動平均線(4日時点で50,261円)を上抜け、形の上では年末相場への期待を再び意識させる動きとなっています。一方、TOPIX(東証株価指数)は4日に3,400ポイントまで上昇し、過去最高値を更新。日足では25日移動平均線(3,323ポイント)を下支えとし、全体としては堅調な上昇基調を維持しています。

AI(人工知能)や半導体関連株の値動きに感応しやすい日経平均と異なり、TOPIXでは割安感のあるバリュー株が幅広く買われています。足元では、ロボット関連分野(ロボティクス、フィジカルAI)も新たな投資テーマとして意識され始めており、相場全体の安定的な推移を下支えする要因となっています。

もっとも、注意すべき点もあります。12月上旬の日本株市場は上昇しやすい傾向があり、これは過去の経験則とも一致しますが、月半ば以降は調整が入りやすいという季節性も併せ持っています。特に、12日に主要SQ(株価指数先物・オプションの特別清算日)を通過すると、先物市場での需給調整は一巡し、年末が近づくにつれて、個人投資家による税務対策の売りが出やすくなる点には留意が必要です。

米国では、12月9日から10日にかけて連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。市場ではすでに利下げ期待が相応に織り込まれており、会合通過後は材料出尽くしとなる可能性もあります。また、12月下旬にかけては、政府機関の停止によって遅れていた経済指標が集中して公表される見通しであり、クリスマス休暇を前に、投資家が利益確定に動きやすい環境でもあります。

日経平均株価は、11月19日の安値(48,235円)を起点に反発基調へと転じましたが、テクニカル面では、心理線(4日時点で8勝4敗)や順位相関指数(RCI)といった日足指標が再び高水準に接近しています。これらを総合すると、12月相場は引き続き、喜びと不安が交錯する形で、振れを伴う展開が続く可能性が高いと見ています。